シミ取り、シミ消しにクリームが有効って本当?

 

シミを消し去る方法を探している女性のために、シミ取りクリームの仕組みや成分を解説します。

 

本当にクリームでシミが取れるの?と疑問に思っているあなた。
シミ取りに必要な知識を押さえて、本当に自分に必要な物を見つけてください。

 

シミ取りクリームで本当にシミは消えるの?

 

最初に一番大事なことを理解しましょう。
一言でシミと言ってもいくつかの種類があり、それぞれ対処方法が違います。
自分の顔や体をよく観察して、そのシミがなぜできたのか、どんな種類でどうすれば消せるのかを判断します。

 

シミの種類によってはクリームで消えないって本当?

 

 

シミは皮膚の表面にメラニン色素が沈着した物です。
原因に関わらず、薄茶色から茶色く皮膚に色が付いているものはほぼ全て、メラニン色素の濃度が高い部分であることに違いはありません。

 

問題は、メラニン色素がなぜその部分に沈着してしまったか、という原因部分にあります。

 

原因によって、体の中からの対処が必要なもの、外科的な治療が必要なもの、皮膚の状態を整えれば薄くなりやがて消せるものとの違いが出てきます。

 

一時的にシミを取ることができても、またすぐに現れてしまってはイタチごっこですよね。
シミの濃さや大きさも、簡単に取れるかどうかを左右する条件です。

 

これらのことから、クリームだけでシミを取れるかどうかが変わってきます。

 

クリームだけでも薄くなる・取れるシミとは?

 

 

女医から一言

まずは根本的ケアとして、紫外線などの刺激を肌にできるだけ与えないようにするということが大切です。

 

シミの中でも後天的に発生したもの、特に紫外線が原因でメラニン色素が発生して表皮に定着してしまっているものは、紫外線をカットしつつターンオーバーを整えれば薄くすることができます。


 

時間はかかりますが、正しいシミ取りクリームを使えば消すことも不可能ではありません。

 

またニキビやけがの跡に色素が沈着してしまったシミも、肌の基礎部分が修復されればケア次第で消すことができます。
その点をもう少し詳しく解説しましょう。

 

シミはなぜできるの?メラニン色素がシミになる仕組み

 

シミができるのは、主に肌の中でも一番外側に位置する表皮と呼ばれる部分です。
表皮は大きく分けて4つの層に分かれており、全部合わせても0.2mm程度というとても薄いものです。

 

この薄さで、肌は細胞を守るために外部からの刺激を全部受け止めているわけですね。
そしてその刺激の代表的なものが、全身にくまなく降り注ぐ紫外線です。

 

紫外線は細胞やDNAを傷つける非常に強い力を持っています。
その紫外線を肌の奥まで届かなくするために、表皮細胞の一番底にある基底部ではメラノサイト(色素細胞)という細胞がメラニン色素を作り出します。

 

紫外線が強く、また長時間当たるほどメラニン色素はどんどん作られる続けることになりますが、メラニン色素が作られたからと言って、それがそのまま全部シミになってしまうわけではありません。

 

 

表皮細胞は、肌のターンオーバーに合わせて分裂しながら少しづつ外に押し出され、角質層になった後垢として剥がれ落ちていきます。
細胞内に分散するメラニン色素も、それと一緒に表面に浮き上がって最後は垢になります。

 

 

クレンジングやピーリングで角質を取ると肌が白くなったように感じるのは、表面まで到達した分のメラニンが一気になくなるからですね。

 

このように常に肌が正しく機能していれば、それほど多くのメラニン色素が残ってしまうことはないわけです。

 

それでもシミが出来てしまうのは、剥がれ落ちるメラニンよりも紫外線によって作られるメラニンの方が多い場合、あるいは老化やターンオーバーの乱れで、角質層がはがれる速度がメラニンが作られる速度に追いつけなくなってしまう場合です。

 

表皮細胞の生まれ変わりが滞ると、細胞内のメラニンはいつまでも皮膚に留まってシミとなり、徐々に濃くなっていってしまうのです。

 

女医から一言

肌のターンオーバーが正常で、正しいケアをしていれば、メラニン色素の沈着はほとんどおきません。老化とともに肌代謝が乱れたり、間違ったスキンケアを続けることが、シミを増やしてしまう原因になるのです。


 

いつまでも消えないシミはなぜできる?

 

ではUV対策をしっかりしていれば、何もしなくてもいつかはターンオーバーによってシミが消えることになるはず。
理屈で考えるとそうなりますよね。

 

実際に、ターンオーバーが活発な20代のうちは、紫外線によってできたシミの大半は1ヶ月程度で完全に消えると言われています。
ところがこの速度は年齢とともに落ち、30代に入ると約半年、40代を過ぎるとなんと1年以上もかかるようになってきます。

 

もうピンときましたね?
そう、これは肌のターンオーバーの速度と大きく関係しているのです。

 

肌のターンオーバーは28日。
よく耳にする言葉ですが、これは10~20代限定です。

 

ターンオーバーは、年齢とともにどんどん速度が落ちはじめ、個人差はありますが、30代を過ぎると45日、50代を過ぎるとなんと平均75日もかかると言われています。

 

表面の角質層が生まれ変わるまでに相当な時間がかかってしまうのは、このためです。

 

作られ続けるメラニン色素が浮かび上がって消えるまでに、早くても数か月以上。
これではシミがなかなか消えてくれないのも、理解できますね。

 

シミの原因UVBとシミが消えない原因UVAってなにもの?

 

シミが消えにくいのは、ターンオーバーの速度だけが原因ではありません。
そもそもシミを作る元凶の紫外線自体にも、そのヒミツが隠されています。

 

紫外線でシミができる理由、消えない原因をもう少し深く説明しましょう。

 

紫外線は、私たちが目で見ることができる光の中では最も波長が短い光線です。

 

一番長いのはご存知赤外線で、熱量が高くてくっきり見える赤い光。
そこから黄色→緑→青と段々波長が短くなり、紫色よりも短い波長の光は見えなくなります。

 

虹の七色を思い浮かべてみてください。
一番外が赤、一番内側が紫で、紫外線はその紫色のさらに内側、ということになります。

 

そして、紫外線と呼ばれる波長の光はさらに3つの層に分かれており、大気圏を突き抜けて地表に届くのはそのうちのUVAとUVBの二つです。

 

肌に直接刺激を与えシミの元になるメラニン色素を作らせるのは、紫外線の中で波長が短いUVBと呼ばれる光です。
紫外線全体の中では地表に届く量は少ないのですが、皮膚に当たると炎症(サンバーン )を起こさせることで知られています。

 

海で遊んだ後、肌が赤くなったり熱を持ったりするのはこのUVBが原因。
炎症の刺激が起こると表皮からメラノサイトに指令が届いて、大量のメラニン色素を生産する、という仕組みです。

 

少量でも刺激が強いUVBに対して、地表に届く紫外線の約90%を占めるのがUVAです。
肌への影響は「弱く深く」。

 

UVBよりも肌の奥まで届いてしまうので、表面に対する刺激よりも真皮層に与える影響が大きいのが特徴です。
真皮層まで到達したUVAは、肌を支える大事なコラーゲンやエラスチンを壊してしまい、ターンオーバーにも影響を与えます。

 

主にUVBの刺激でできたメラニン色素が浮かび上がって剥がれるのをUVAが邪魔する、というイメージがわかりやすいかもしれません。

 

女医から一言

夏に海に行って小麦色の肌になるのはUVBによるもので、時間経過と共に肌の状態は元に戻ります。

 

それに対してUVAは、シミだけではなく真皮層のコラーゲンを破壊することで、しわやたるみの原因を作ってしまうのです。


 

UVAはガラスや雲も透過してしまうので、曇っていても室内にいても警戒が必要な厄介者です。

 

紫外線や肌刺激で作られるシミと、シミが消える速度を左右するターンオーバーの仕組み。
この二つを理解したうえで、日本人に多い代表的なシミと、シミの種類によるクリームの効果を具体的に見ていきます。

 

シミの種類別・消えるシミと消えないシミはどれ?

 

 

一般的な後天的シミについてある程度理解したうえで、実際に自分のシミがどのタイプなのかを詳しくチェックしましょう。
特徴と見分け方、消すために有効な方法を解説します。

 

老人性色素斑(日光性黒子):紫外線が原因でできる最も一般的なシミ

 

 

老人性という名前から、お年寄りにできるシミと思われる方も多いかもしれませんが、実は20代から起こり始める最もポピュラーなシミの1つで、誰にでもできてしまう可能性があります。

 

老人性色素斑の特徴

紫外線の刺激の蓄積によってメラニン色素が増殖して定着したシミです。
薄茶色で形は一定ではなく、大きさもまちまち。
丸っこい形になることが多く、輪郭がはっきりしているのが特徴です。

 

特に太陽光が当たりやすい頬の高い部分やこめかみあたりに目立つため、女性にとってはもっとも気になるシミの1つでしょう。
腕や背中、手の甲に現れてくることもあります。

 

ターンオーバーが乱れ始める40代から急に増えてくる、加齢の象徴とも言うべき憎らしいシミです。

 

老人性色素斑はシミ取りクリームで消せる?有効な治療法は?

ターンオーバーの速度が速い20代~30代なら、美白成分やターンオーバー促進成分を含むシミ取りクリームが有効です。

 

紫外線を浴び続けてメラニン色素が過剰に生産され成長したものなので、早ければ早いほど効果が出やすくなります。
逆にずっとほったらかして色素の蓄積が進んでしまうと、クリームだけでの治療はどんどん難しくなります。

 

シミ取りクリームの有効成分として取り入れたいのは、まずは美白成分の「ビタミンC誘導体」「フラーレン」「アルブチン」など。
これらと同時にターンオーバーの乱れを整える「人型セラミド(セラミドⅠ・Ⅱ・Ⅲ)」や、保湿成分をしっかり配合した物がおすすめです。

 

また、メラニン色素の生成を阻害してできてしまったシミを還元する「ハイドロキノン」には定着したシミを薄くする効果も認められており、シミ取りクリームでは最もホットな成分の1つです。

 

時間がたってしっかり定着してしまった老人性色素斑は、家庭での治療には時間がかかると言われています。
クリームだけでなく生活習慣や食生活も見直して、体の内外からしっかりとケアしましょう。

 

作らない、押し上げる、流し去るの3ステップを、焦らずじっくりと進めることが大切です。

 

炎症性色素沈着:けがやニキビ跡に色素が沈着してできるシミ

 

 

老人性色素斑ととてもよく似て見分けが難しいのが、炎症性色素沈着です。
紫外線ダメージの蓄積でジワジワと出てくるシミと比べると、ニキビやけが、虫刺されの跡などはっきりと肌が傷ついた部分に現れるのが特徴です。

 

炎症性色素沈着の特徴

炎症性色素沈着でわかりやすいのは、けがや火傷が治った跡が黒ずんでしまっている状態でしょう。
かさぶたが剥がれた形のままで茶色くなっているのが、炎症性色素沈着の特徴です。

 

顔の場合は、ニキビを無理につぶしたり虫刺されを掻いて肌を傷つけてしまったりすると、刺激によって作られたメラニン色素が沈着してシミになってしまいます。

 

年齢に関係なく、また紫外線に当たらないようにしていてもできてしまう場合がありますが、炎症部分に紫外線が当たるとメラニン色素が沈着しやすいため、むき出しの顔や腕は特に注意する必要があります。

 

セルフピーリングやマッサージのやりすぎで皮膚に負担をかけ続けるのも、炎症性色素沈着の原因になります。

 

炎症性色素沈着はシミ取りクリームで消せる?有効な治療法は?

見た目はよく似ていますが、老人性色素斑よりも治りやすいのがこの炎症性のシミです。

 

長年のメラニンの蓄積によってできる老人性色素斑とは違い、炎症によって傷ついた細胞が再生するときに、一時的に刺激で活性化したメラノサイトが色素を作ってしまっただけなので、肌のターンオーバーと共に改善されるものがほとんどです。

 

有効成分として意識したいのは、なんといってもターンオーバーを整えてくれる成分です。
シミが角質層まで浮かび上がってくれば、クレンジングや洗顔をしっかりすることでいつの間にか消えていきます。

 

女医から一言

クリームが有効な炎症性色素沈着ではありますが、クリームを塗るときに肌に過剰な刺激を与えると逆効果なので、スキンケアはあくまでやさしく丁寧に行うように心がけましょう。


 

肝斑(かんぱん):30代後半から突然増え始めるボンヤリしたシミ

 

 

外部刺激でできる老人性色素斑などと見た目はよく似ていますが、体の内部から現れてくるシミが肝斑です。

 

女医から一言

シミの中でも最も厄介といわれている肝斑は、長い間原因不明といわれていました。
最近の研究では、肝斑の最も多い原因は普段から肌に強い物理的刺激を与えること(過度な洗顔やマッサージなど)といわれています。


 

また特に女性に多いのは、ホルモンバランスが大きな影響を与えるからだと考えられています。

 

妊娠や経口避妊薬の服用によって発生することもあり、一度できるとなかなか消えにくい厄介なシミの一つです。

 

肝斑の特徴は?他のシミとの見分け方はある?

専用治療薬が発売されて以来認知度が上がってきた肝斑ですが、実は30代以上の女性のシミの約40%は肝斑である、というデータがあります。
20代から美白を心がけてきた人でも発生してしまうことがあるので、紫外線ケアをしっかりしていたのになぜシミが・・・という人は、肝斑の可能性が高いかもしれません。

 

肝斑ができやすい部分は、老人性色素斑とほぼ同じです。
一番よくみられるのが、頬骨に沿って浮かび上がり、左右対称に広がっているタイプ。
輪郭はあまりはっきりとしておらず、平面的にボヤっと薄茶色くなったように見えることが多いのが特徴です。

 

できる場所や大きさには個人差があり、こめかみや口の脇、頬の広い範囲に浮かび上がってくる場合もあります。
50代後半になると徐々に薄くなり、自然に消えていくのも肝斑の特徴の一つです。

 

肝斑はシミ取りクリームで消せる?有効な治療法は?

肝斑を消すためには、二つのアプローチが必要になります。

 

まず体内で肝斑の発生を抑えるトラネキサム酸 配合の内服薬を使用すること、そして作られてしまったメラニン色素を少しでも早く薄くすることです。

 

肝斑は外部刺激がなくても発生するため、体の内側からのアプローチはどうしても必要になります。
ただ、メラニン色素が作られてから消えるまでのプロセスは、老人性色素斑や炎症性色素沈着と大きな違いはありません。
紫外線を防止してターンオーバーを整えるシミ取りクリームを併用することで、より肝斑を薄く目立たなくすることは可能です。

 

一つだけ、そのほかのシミと大きく違うのが、レーザーによる外科的な治療です。
一般的なシミ取りに使うレーザーをそのまま使用すると、肝斑の原因であるメラノサイトに不要な刺激を与えて肝斑が悪化してしまう可能性があります。

 

最近では肝斑を治療できるレーザー機器も開発されていますが、肝斑は他のシミと重なっていることも多いため、治療を検討するなら信頼のできる専門医に相談することが大切です。

 

女医から一言

できるだけ刺激を与えないように普段からの肌のお手入れを見直すことも、肝斑の改善のためには大事なポイントです。


 

雀卵斑(そばかす):子供のころからできてくる小さなシミの集まり

 

 

「赤毛のアン」の主人公、アンが子供のころから悩まされるそばかす。
鼻から頬にかけてポチポチと細かい点が広がったように見えるシミの一種です。

 

他のシミとの大きな違いは、遺伝性であるということ。
そのため、紫外線によるシミがまだできにくい幼児期から思春期にかけて目立つ傾向があります。

 

そばかすの特徴は?

そばかすができやすい人の特徴として、「肌が白い」ということがあげられます。
元々紫外線が多い地域に住む黒人にはできにくく、日光が弱い地域の白人に多く見られるシミなのです。

 

このような肌質は遺伝によって引き継がれるため、親が色白でそばかすがあった場合は子供も、ということが起こりがちです。

 

女医から一言

チャームポイントととらえられることも多いそばかすですが、目立ちすぎるのは困りますよね。
UVケアを続けることで、そばかすの色が濃くなるのを防ぐことができます


 

もう一つの特徴は、一般的な他のシミよりも若い年齢で現れることです。
紫外線に対する肌の防御力が弱いため、細胞を守ろうとしてメラニン色素が活発に作りだされるのがそばかすの原因です。

 

そのため、ダメージが長期にわたって蓄積して作られる老人性色素斑などよりも早い段階から、紫外線に当たりやすい頬や鼻筋にポチポチと現れてきます。
ホルモンバランスの乱れで悪化してしまうこともあり、妊娠中にそばかすが濃くなった、という声もよく聞きます。

 

そばかすはシミ取りクリームで消せる?有効な治療法は?

遺伝性のそばかすは、早いうちからUV対策をしっかり行えば思春期を過ぎるころから薄くなっていきます。
ただしケアを怠ったり生活習慣に問題があると、消えずにますます濃くなってしまうことも少なくありません。

 

遺伝的要素が強いとはいえ、それが濃いシミにまで発展する原因はやはり紫外線やホルモンバランス、ストレスなどの影響です。
進行させないためには何よりもUVケアを怠らないことが重要。

 

そのうえで美白効果やターンオーバーを促す効果があるクリームを使えば、そばかすを薄くすることも可能です。

 

脂漏性角化症:盛り上がっていぼ状になった皮膚の腫瘍の一種

 

 

老人性色素斑と同じような場所にでき、デコボコしたり盛り上がっているように見えるものを言います。

 

老人性色素斑を放っておいてそのまま脂漏性角化症になってしまうことも多く、別名「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい/老人性いぼ)」などとも呼ばれます。

 

脂漏性角化症の特徴は?

高齢になるほどできやすいのが一つの特徴と言えますが、中には20代からできてしまう人もいる脂漏性角化症。

 

一般的なシミと同様に紫外線などの影響で作られますが、大きな違いは単なるメラニン色素のかたまりではなく、表皮細胞の一部が増殖して盛り上がった腫瘍の一種である、という点です。

 

腫瘍と聞くと怖い感じもしますが、良性で痛みもなく、悪性腫瘍(ガン)に移行することもありません。
色もサイズもまちまちで、肌色からほぼ真っ黒まで様々な形状があります。

 

共通点は盛り上がってイボ状になることで、平らな物でもよく見ると表面が少しデコボコしています。
大きなものでは数センチになるものもあり、特に顔にできてしまうと目立って老けた印象を与えるイヤないぼです。
老人性色素斑と同じような場所によく似た見た目で増えてくるため、見分けるのが難しいのも厄介です。

 

脂漏性角化症はシミ取りクリームで消せる?有効な治療法は?

残念ながら、脂漏性角化症はシミ取りクリームだけで消すことはできません。
色はメラニン色素のかたまりですが根本は細胞の異常増殖ですから、表面的にメラニンを薄くするだけではあまり意味がないのです。

 

女医から一言

脂漏性角化症は高齢者の大半に発生するといわれている一般的によく見る疾患のひとつです。

 

特に命に別状はありませんが、外科的治療が必要となるので、どうしても気になる人は皮膚科を受診してください。
短期間に全身に大量に発生する場合は、皮膚科以外の疾患が隠れていることもあるので注意が必要です。


 

治療には外科療法が非常に有効で、液体窒素、電気凝固、レーザーなどいくつもの方法があります。
保険が適用になる場合もあるので、気になる人は皮膚科で相談してみてください。

 

その他のシミ:遅発性両側性太田母斑 ・ 花弁状色素斑

 

 

顔にできる代表的なシミについて、詳しく見てきました。

 

実はこのほかにも、シミの症状にはいくつかの種類があります。
他のシミと見分けるためのポイントと共に、簡単に解説しておきます。

 

遅発性両側性太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス )

皮膚の表面に現れるシミと違い、真皮層にメラニン細胞が増えてしまった状態です。

 

ボンヤリとして広範囲に現れることが多く、色も青みがかったり緑や紫であざやクマのように見えるものから褐色まで様々です。
肝斑やそばかすとそっくりなものもあり、医師でも検査をしなければ見分けられないことがあります。

 

原因が真皮層にあるため、シミ取りクリームなどの外用成分で消すことはできません。
肝斑やそばかすだと思っていたら 遅発性両側性太田母斑だったということもあるので、改善されない場合は専門医に診てもらうのが確実です。

 

女医から一言

真皮層へのアプローチで有効なのは、医療用のレーザー治療です。
レーザー治療が行える皮膚科を受診してみてください。


 

花弁状色素斑(光線性花弁状色素斑 )

海やプールでひどい日焼けをした後、しばらくたってから突然浮かび上がってくる花びらのように散らばったシミが、花弁状色素斑です。

 

日に当たると肌が赤くなるような色白の人に多いといわれ、また肩や背中など、UV対策がしっかりとされていなかった部分にできやすいのも特徴です。

 

紫外線の影響で作られますが、外皮にできる老人性色素斑などと違って真皮層にまでダメージが広がっている場合が多く、治療しにくい厄介なシミの一つです。

 

数年で薄くなりやがて消えていくものが多い一方で、なかなか消えずに逆に徐々に色が濃くなってしまうケースもあります。
そうなるとシミ取りクリームではほとんど手に負えないため、皮膚科でのレーザー治療を検討する必要があります。

 

シミ取りと美白は同じ?何がどう違うの?

 

シミ取りと美白、一見同じことを表しているように見えますが、実際にシミを気にしている人が選ぶのは「シミ取りクリーム」、美白肌を目指す人が選ぶのは「美白コスメ」と違いがあります。

 

シミ取りと美白にはどんな違いがあるのでしょうか?
シミ取り目的で美白化粧品を買うのはあり?そんな疑問を解決します。

 

シミと美白のアプローチの違いって?

 

シミ

シミはすでに肌の表面に色素が沈着してしまった物。
最初に目指すのは、少しでも色を薄くして目立たなくすることですね。

 

美白

対する美白は、肌全体のくすみをなくして透明感のある肌を作るのが目的です。

 

この二つ、根本の部分では同じ仕組みですが、対象となるポイントが大きく違います。

 

シミ取りクリーム

シミ取りでは、沈着したメラニン色素を還元する(元に戻す)ことを第一目標とします。
シミができる原因であるメラニンの生成を抑えるのはもちろんですが、すでにできているメラニンを何とかしたい、という切実な目的があります。

 

そのために、シミ取りクリームではメラニンを還元する効果のある成分が配合されているものを選ぶ必要があります。

 

美白コスメ

美白は、角質層の基底部でメラニンが作られるのを阻害することが第一段階です。
そのうえでターンオーバーを整え、古いくすんだ角質層の生まれ変わりを早めることを目標としています。

 

どちらもメラニンの生成を抑えるという前提に変わりはありませんが、美白化粧品の場合はシミに対する即効力はあまり考慮されていません。
あくまでも肌の生まれ変わりに合わせて、ゆっくりとシミも目立たなくするのが、美白化粧品の特徴です。

 

シミ取りクリームはすでにできてしまったシミをなくすため、美白化粧品はこれからできるシミを防ぐため、と考えればわかりやすいでしょう。

 

女医から一言

美白やシミへのアプローチを考えて基礎化粧品を選ぶ場合は、保湿も意識しましょう。

 

古い角質を取り除いてターンオーバーを整える美白化粧品は、場合によっては少し肌が乾燥しやすくなることがあるのも忘れないようにしてくださいね。


 

シミ取りクリームで美白はできるの?

 

一般的な美白化粧品に含まれる美白成分の多くは、シミ取りクリームにも含まれています。

 

シミ取り専用のクリームは、美白+メラニン還元の二つの効果を持っている、と考えられます。

 

では、美白を目的としたときにもシミ取りクリームならさらに効果的なのでは?ということになりますね。
結果から言えば、シミ取りクリームは美白にも充分に効果を発揮します。

 

ただし、一つ注意しなければならない点もあります。

 

シミ取りクリームは、大きく2つの商品群に分けることができます。

 

1つはシミを薄くする効果に特化して、シミのある部分にスポットで使用するもの。
もう一つがエイジングや美白を意識して、シミをケアしつつ顔全体に使用するタイプです。

 

すでにできてしまった目立つシミに効果が高いいのはやはりピンポイントでシミにアプローチできる製品ですが、このタイプは保湿成分などのプラスアルファはほとんど期待できません。
特にメラニン色素の還元作用があるクリームでは、シミ以外の肌に使うことで副作用が現れる可能性もあり、美白目的での使用には適しません。

 

自分が目指すのはシミ消しなのか美白なのか。
まずはその点をしっかりと判断し、有効な成分が含まれたシミ消しクリームを選ぶのが大事なのです。

 

シミ取りクリームの有効成分おすすめは?

 

シミと美白に効果がある成分はたくさんありますが、自分の目的に合うものがどれなのかをきちんと知っておきたいものですね。
目的別に特に注目する成分をまとめて紹介します。

 

とにかくシミを消したい!目立たなくしたい!

 

まずはダイレクトに、今できているシミを薄くする効果を持つ成分です。
すでにできてしまったシミを取るには、メラニン色素の色を薄くする必要があります。

 

外からのアプローチでメラニン色素を還元し、シミを取ることができる成分はこの2つです。

 

ハイドロキノン:シミを薄くする効果が高いが副作用もある

シミ取りクリームを探しているとよく目にする成分の一つです。

 

すでにできてしまったシミに対する効果が高く、とにかくシミを薄くしたい、消したい人が最も注目している成分ではないでしょうか。


ハイドロキノンのシミ取り効果

ハイドロキノンは、こんな特徴を持つ成分です。

  • メラニン還元作用
  • チロシナーゼ(メラニンを作り出す酵素)の働きを阻害する
  • メラノサイト(メラニンを作り出す色素細胞)の働きを阻害する

 

コーヒーやイチゴに含まれる天然成分であるハイドロキノンは、メラニンが作られるのを阻害するだけでなく、角質層の表面に押し出されたメラニンが酸化して黒く変色するのを防ぐ作用を持っています。

 

できてしまった濃いシミを薄くすることができるので、別名「肌の漂白剤」とも呼ばれるほどです。
他の美白成分とはけた違いのシミ消し効果を発揮しますが、その分刺激も強く、また副作用も報告されている成分です。

 

ハイドロキノンが効果的なシミは?
  • 老人性色素斑
  • 炎症性色素沈着
  • そばかす

 

ハイドロキノンが即効性を発揮するのは、特に表面に浮き上がった濃いシミです。
すでに酸化が進んで濃くなった角質層のシミを還元する効果が高く、体内に原因がある肝斑や脂漏性角化症に対しては効果を期待するのは難しいかもしれません。

 

そばかすも皮膚表面の色素が濃くなるのを防ぐことはできますが、遺伝性の場合は内側から浮かび上がってくるそばかすを止めることはできません。

 

ハイドロキノンの副作用
  • 肌への刺激が強く、かゆみや赤みを引き起こすことがある
  • 酸化しやすく、酸化によって刺激物質に変化する
  • 紫外線による色素沈着をおこすことがある
  • 高濃度の物を使い続けることで肌の白化(白斑)を引き起こす可能性がある

 

即効性が高いということは、それだけ刺激も強いことです。
目のまわりや唇などの皮膚の薄いところには使えません。

 

ハイドロキノンを含むシミ取りクリームを塗った後に赤みやかゆみが出てしまった場合は、成分が肌に合わない可能性があります。
敏感肌で今まで化粧品で異常を感じたことがあるなら、顔に使用する前に目立たない場所でバッチテストをしてみることをお勧めします。

 

またハイドロキノンは非常に安定性が低い物質で、保管状態によっては酸化してしまうことがあります。
ハイドロキノンが酸化によって変化するのはベンゾキノンという毒性のある化学物質で、肌に対して非常に強い刺激を持っています。
長期間放置して黄色っぽく変色したクリームは、絶対に使用しないでください。

 

シミに効果が高いハイドロキノンは、高濃度の物を使い続けることで正常なメラニン色素の生成を阻害し、色素の抜けた部分(白斑)ができてしまったという報告があります。
5%を超えるハイドロキノンを含有しているシミ取りクリームを使用するなら、シミの色が薄くなったらそこで使用をやめることも大事です。

 

女医から一言

高濃度のハイドロキノンクリームは、美容皮膚科などの医療機関で入手することもできます。

 

自分の肌の状態を医師とよく相談の上で処方されるので、シミに対してより有効なアプローチを期待できますが、我流で使ってしまうと副作用が起きてしまう場合があるので、医師の指示にはきちんと従ってください。


 

ビタミンC誘導体:美白の王道成分はW効果でおすすめ

シミの還元作用がある成分としてもう一つ上げられるのが、美白コスメには必ずと言っていいほど含まれているビタミンC誘導体です。

 

さまざまな美肌効果で知られるビタミンC誘導体ですが、特にシミ取りに効果があるのはこんな理由からです。


ビタミンC誘導体のシミ取り効果
  • メラニン還元作用
  • チロシナーゼ(メラニンを作り出す酵素)の働きを阻害する
  • 活性酸素を抑える
  • ターンオーバーを促進する

 

シミにダイレクトに作用することで人気のビタミンC誘導体は、酸化しやすいビタミンCを安定化させて肌への浸透力を上げた美容成分です。

 

種類が多く、大きく油溶性・水溶性・両方の性質を持つ両性の3つに分かれます。
シミ取りクリームに配合されるのは、主に肌に留まって長い時間作用する油溶性、または両性のビタミンC誘導体です。

 

シミのメラニン色素を還元するという意味ではハイドロキノンと同じような働きを持っていますが、ハイドロキノンと比べると効き目は緩やかです。
その代わりに刺激が少なく、安心して肌全体に使うことができます。

 

はっきりしたシミの他にくすみや色素沈着を改善する効果もあるため、じっくりとシミや美白に取り組みたい人は積極的に取り入れましょう。

 

シミ取りと直接の関係は低いですが、ビタミンC誘導体はコラーゲンの生産を促して肌の弾力をアップする美容効果を持っています。
シミと共にエイジングケアもできる、まさに一石二鳥の成分です。
活性酸素を抑える抗酸化作用や抗炎症作用もあり、ニキビ跡がシミになりやすい人にもおすすめです。

 

女医から一言

ビタミンCをより効率よく取り入れるには、イオン導入美顔器などの利用も有効です。さらに効果が高い美容皮膚科の「イオン導入」という施術では、電気的にビタミンCを肌に導入することもできます。


 

ビタミンC誘導体が効果的なシミは?
  • 老人性色素斑
  • 炎症性色素沈着
  • そばかす
  • 肝斑

 

メラニン色素の還元だけでなく、肌そのものの再生力アップも期待できるため、ほとんどのシミに一定の効果があります。
浸透性の高いものはチロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成そのものの阻害も期待できるので、取り入れるならなるべく高機能なビタミンC誘導体を選びましょう。

 

ビタミンC誘導体の副作用
  • ピリピリした刺激を感じることがある
  • 乾燥肌が進んでしまう可能性がある

 

化粧品の成分として歴史が古いビタミンCは、副作用の危険性が低く安全性が高いことで知られています。
ただし、敏感肌や乾燥肌の場合は、少し注意が必要です。

 

ビタミンC誘導体には、皮脂の分泌をコントロールする性質があります。
皮脂量が少なくてカサカサ気味の肌に使用すると、乾燥が進んで肌トラブルを起こしてしまう可能性があるのです。

 

刺激やかゆみを感じたら、使用を中止して皮膚科に相談しましょう。

 

根本的にシミを改善したい!

 

 

根本からシミをなくすためには、外皮層の基底部でメラニン色素が作られるのをできるだけ防ぐ必要があります。
メラニンの生産を抑える方法はいくつかありますが、特にシミ取りクリームに含まれることが多い成分を中心に見てみましょう。

 

メラニンを作る酵素を阻害する美容成分
  • コウジ酸
  • アルブチン
  • リノール酸
  • エラグ酸
  • ルシノール
  • マグノリグナン
  • 油溶性甘草エキス
  • プラセンタエキス など

 

これらの成分に共通するのが、メラニンの元となる酵素チロシナーゼの活性化を抑える作用です。

 

紫外線などの刺激が与えられると、表皮の基底部に存在する色素細胞メラノサイトではチロシナーゼの生産が活発化します。
チロシナーゼはメラノサイトの中にあるチロシンと反応することで、黒い色素を持つメラニンになります。

 

つまりチロシナーゼの活性化を抑えることができれば、メラニン色素の生産を少なく保つことができるというわけです。

 

 

 

  • トラネキサム酸
  • カモミラエキス
  • t-AMCHA  など

 

メラノサイトでメラニンが生成されるのを阻害するもう一つのアプローチが、メラニン生成の指令を出す情報伝達物質の働きをおさえることです。
メラノサイトに直接働きかけるよりも早い段階でメラニンの生成を止めてしまうため、よりシミが作られにくくなるという特徴があります。

 

外部刺激でできる老人性色素斑などのシミだけでなく、体の中から作られる肝斑などのシミにも効果が表れやすいと言えます。
特にトラネキサム酸は肝斑治療の内服薬にも使用されており、シミ取りクリームにも配合されることが増えてきました。

 

クリームとして塗っても副作用がほとんどないため、人気のシミ取り成分になっています。

 

メラニン色素の排出を早める美容成分

  • ビタミンC誘導体
  • レチノール
  • プラセンタ
  • 酵母エキス
  • パンテノール など

 

基底層で作られたメラニン色素がいつまでも肌に残ってシミになってしまう原因の一つが、ターンオーバーの乱れです。
年齢とともに下がっていく肌の再生力を高めるためには、ターンオーバーを整える成分も必要です。

 

美白成分と共にこれらの成分を取り入れることで、できてしまったシミも徐々に浮き上がって薄くなる効果が期待できます。
エイジングにも有効なので、積極的に使っていきたい成分です。

 

シミ取りクリームに副作用はある?正しい使い方は?

 

 

シミ取りクリームを使ってみたけど全然効果が出ない。シミ取りクリームを塗ったら、かえってシミが悪化してしまった。
こんな声を聞くことがあります。

 

シミ取りクリームは、一般の基礎化粧品とは少し違った性質を持っています。
使い方を間違えると効果がないばかりか、肌にダメージを与えてしまうことも。

 

シミ取りクリームを使う時の注意点や効果的な使い方についておさらいしておきましょう。

 

シミ取りクリームの副作用?シミが濃くなったり肌が荒れてしまう原因とは

 

ここまで説明してきた通り、シミ取りクリームにはアプローチの仕方によっていくつかの種類があります。

 

ターンオーバーの活性化のようなメラニン色素の生成に直接影響が少ないものは別として、多くの場合はメラノサイトでメラニンを作り出す仕組み自体を阻害するものが多いのです。

 

メラニン色素は本来肌を守るための大切なバリアーですから、その生成を妨げるということは当然、肌の防御力に影響が出る可能性もあります。

 

要注意!ハイドロキノン含有シミ取りクリームの使い方

数あるシミ取り成分の中でも特に即効性に優れていて人気のハイドロキノンですが、他の成分よりも扱いに注意が必要な物であることも確かです。

 

ハイドロキノンはできてしまったシミに非常に効果的ですが、反面で紫外線に当たると吸収し、シミを濃くしてしまうというデメリットがあります。

 

また刺激が強い成分でもあり、シミ以外の部分に塗ることで肌トラブルの原因になったり、色素が抜けて白斑になってしまう危険性もあります。

 

ハイドロキノンクリームの使い方のポイントは以下の通りです。

  • 寝る前に塗るのが効果的
  • 日中に使うなら紫外線対策が必須
  • 綿棒を使い、シミ以外の部分には塗らないように注意する

 

紫外線の心配がなく、肌の再生が最も活発になる夜を活用するのが、ハイドロキノンの効果を引き出すおすすめの使い方です。
日中は保湿やUV効果の高い美白化粧品を使い、夜のケアでハイドロキノンのシミ取りクリームを取り入れてみてください。

 

女医から一言

どんなに有効な成分を使っていても、日中紫外線を無防備に浴びていたら、シミ取りクリームの効果は台無しになってしまいます。

 

ハイドロキノンの使用にかかわらず、日中は必ずUVケアをすることがシミ対策には必須です。


 

ハイドロキノンは、高濃度で含まれているほど刺激が強くなります。
特にハイドロキノンの影響でメラニンの生成が出来なくなって白斑になってしまうと治療が難しいため、濃度の高いクリームはシミ以外の部分にはつけないように気を付けて使いましょう。

 

シミ取りクリームの効果的な使い方

 

 

シミ取りクリームに使われるほとんどの有効成分は、肌に刺激が少ないように作られています。
とはいえシミだけに気を取られて肌本来の機能を弱めてしまっては、意味がないどころか逆効果になってしまうことも。
シミ取りクリームを使う時には、こんなことにも気を付けてください。

 

  • 保湿は充分に行う
  • 浸透性を高めるためには温めるのが効果的
  • 使用量や回数は絶対に守る

 

現在売られているシミ取りクリームの多くには保湿やエイジングケアに有効な成分もバランスよく含まれていますが、シミ取りが主な目的である以上、その他の成分が不足する可能性は依然としてあります。

 

特に保湿は肌作りの基本ともいえる重要な要素なので、肌が乾燥しないための対策を怠らないようにしたいものです。

 

女医から一言

保湿ケアは、シミ取りクリーム以外の化粧水や美容液もプラスして効果的に行いましょう。手間がかからないオールインタイプのものも多いので参考にしてみてください。


 

シミ取りクリームの成分で多く使われているものは、メラニンの生成を抑える働きに重点を置いています。
ただ、外から塗るクリームの成分がすべて肌の基底部まで届くわけではありません。

 

少しでも有効成分の浸透力を高めるためには、シミ取りクリームを塗るタイミングも押さえておきたいですね。
シミ取りクリームのベストのタイミングは、ズバリ、バスタイムの直後です。

 

肌が温まって柔らかくなり、毛穴が開いて美容成分が浸透しやすい状態を逃さずに、しっかりとケアしましょう。
蒸しタオルで肌を温めたり、ハンドプレスでクリームを押し込むのも有効です。

 

女医から一言

スキンケアの浸透力を高めるのに特に意識したいのは、血行を良くしておくことです。

 

エステでマッサージをするのは、顔の血行を良くして美容成分の浸透をよくしようとするからですが、過度のマッサージは逆にシミの原因になってしまうのでご注意を。


 

シミ取りクリームとあわせて行いたい毎日のケア

 

シミ取りクリームの選び方や使い方のコツを掴んだところで、さらにしっかりとシミケアをするための生活上の注意点や押さえておきたいポイントをまとめます。

 

ここまで見てきた通り、シミはメラニンの生産と排出のバランスが崩れることでできやすく、また消えにくくなります。
外からのシミ取りクリームだけに頼らずに、根本からシミを増やさないためのスキンケアにはどんなものがあるのでしょうか。

 

間違った洗顔でシミが作られてしまう!?

 

 

シミがなかなか消えてくれないのは、肌の表面を覆う角質層が剥がれ落ちくなっていることも原因の一つです。
角質層が固く厚くなるほど、シミも消えにくくなってしまうのです。間違った洗顔方法で肌に余計なストレスを与えると、メラノサイトを刺激してメラニンの生産量を高めてしまうリスクもあります。シミケアのための正しい洗顔を身に付けましょう。

 

  • 肌を手で直接こすらない
  • ぬるま湯でしっかりとすすぐ
  • タオルは清潔な物を使い押さえるように柔らかく

 

この3つの項目に共通しているのは、肌への刺激を極力抑えることです。

 

洗顔料の泡立ちが不十分で指や手のひらが顔に直接触れたり、メイクを落とそうとこすってしまうのは絶対のNG。
肌を守ろうと角質層は固くなり、余計にシミが落ちにくくなってしまいます。

 

泡がしっかりした洗顔料を使って、手と顔の皮膚との間にクッションを置くようなイメージで、そっと洗うことを心がけてください。

 

女医から一言

顔の皮膚が動かない程度、とよく表現されますが、それくらい丁寧かつ繊細な洗顔を心がけてください。


 

熱いお湯ですすぐのも、肌の乾燥を進めてしまうマイナスな行為です。
人肌かやや温かい程度のぬるま湯をたっぷりと使い、洗顔料が肌に残らないようにしっかりと洗い流してください。

 

タオルは清潔で厚手な物を使って、顔をこすらず包み込むように水気を取りましょう。

 

洗顔後はすぐに保湿を!

 

 

シミだけでなく、すべてのエイジングサインを防ぐために最も重要なのが保湿です。
洗顔後の肌はバリアーを失ってまったく無防備な状態。できる限りすばやく、ローションで水分を補給してください。

 

多くのシミ取りクリームには、浸透力を高めたりターンオーバーを活性化させる美容効果のある成分が含まれています。
過度な成分の与えすぎを防ぐため、ローションはシンプルで保湿力の高いものを選び、肌への負担が高くなりすぎないことにも気をつけましょう。

 

紫外線対策は室内でも手抜きしない

 

 

シミ消しクリームを使っている時に特に気をつけなければいけないのが、できる限り紫外線の刺激を防ぐことです。

 

ハイドロキノンだけでなく、シミ取り成分の中には紫外線を吸収したり紫外線によって効果が薄れてしまうものもあります。
外に出るときにUVケアをすることはもちろんですが、晴れた日は室内でも油断ができません。

 

シミの原因の一つである紫外線UVAは、薄い雲やガラスを突き抜ける性質を持っています。
ほとんど屋外に出ない人でも、気が付かないうちにUVAを浴び続けているかもしれません。

 

肌を赤くするUVBがガラスをほとんど透過しないため目に見える日焼けが起こりにくく、かえって油断してしまいがちなのがこの室内日焼けです。

 

実際に室内で紫外線を計測すると、晴れた日の窓越しの日光で屋外の約60%ものUVAを検出しています。
明るい室内でも約30%のUVAが届いているという報告があり、これは冬の直射日光とほぼ同じ紫外線量になります。

 

朝のスキンケアでは、すぐに外出の予定がない日でも必ずUVケアをする習慣を作りましょう。
UVケア製品は紫外線の防御力が高くなるほどクレンジングで落ちにくく、肌への刺激が強くなる傾向がありますから、室内でのUVケアは肌ストレスとの兼ね合いも考えて選ぶのがおすすめです。

 

日焼け止めにはSPF値とPA値の二つがあることはすでに常識ですが、ガラスを通過するUVAを防ぐのはPA値、つまり「PA++」などと表記されている方です。

 

UVBは室内にはほとんど届かないので、室内で使う日焼け止めで注意するのは主にPA値の方ということになります。
洗濯ものを干したり窓際に寄ることも考えると、「SPF20~30」「PA++~+++」程度で保湿も考慮されたものなどが最適といえるでしょう。
もちろん汗をかいたり時間がたったら、こまめに塗り直しをすることも忘れずに。

 

日焼け止めが肌に合わなかったり日中に塗り忘れが多い、という人は、窓に遮光性のカーテンを使うのも効果的です。
厚いカーテンを閉め切るのはいやだ、という場合は、UVをカットするフィルムを窓ガラスに貼ってしまうのも有効です。

 

何よりも、室内でもシミの元のUVAは降り注いでいる、という意識を持つことが大切です。

 

生活習慣がシミを作る?シミ取り生活のススメ

 

 

紫外線や外部刺激について、シミのできる原因を詳しく見てきました。
ここからは日常生活の中でのシミ対策です。
自分の毎日を見直して、シミ取りに有効な習慣を身に付けましょう。

 

シミを早く取るカギは睡眠が握る?

シミ取りクリームを使い、紫外線をしっかり防いだ生活をしていても、この一つで台無しになってしまう生活習慣があります。
それが毎日の睡眠です。

 

肌のターンオーバーを整えるために高価な成分を取り入れたクリームを使ったとしても、最終的に肌の生まれ変わりを制御するのは私たち自身の体なのです。
そして肌の生まれ変わりに最も重要な生活習慣が、睡眠です。

 

子供の頃、「はやく寝ないと大きくなれないよ」と言われたことはありませんか?
受験勉強や深夜番組で夜更かしをして、肌が荒れてしまった経験は?

 

実は間違った睡眠には、細胞の再生と成長を乱す原因が潜んでいます。
肌のターンオーバーは、言い換えれば肌細胞の生まれ変わりの周期です。

 

この周期が乱れてしまうと、作られたメラニン色素が排出される速度が鈍ってシミが作られてしまうのは、すでに説明した通りですね。
そして、細胞の生まれ変わりを促すのは、睡眠時に活発になる成長ホルモンの働きによるものなのです。

 

よく「肌のゴールデンタイム」という言葉を耳にしますが、これは肌の再生を促す成長ホルモンが最も盛んに分泌されるタイミングのことを表しています。
入眠から2~3時間の最初の深い眠り、ノンレム睡眠時がこれに当たり、この眠りの質によって肌の再生力は大きく左右されます。

 

もう一つ、成長ホルモンと同じタイミングで分泌されるホルモンにメラトニンがあります。
「睡眠ホルモン」の別名を持つメラトニンは、睡眠の質そのものをつかさどる大切なホルモンです。

 

メラトニンの分泌が充分でないと眠りは浅く短くなり、当然成長ホルモンの分泌にも影響を及ぼします。
またメラトニン自体がメラニンを代謝する働きを持ち、肌にメラニンが残ってしまうのを体内から防いでくれます。

 

夜更かしはもちろん、寝る間際までスマホやテレビを見ている生活をしていると、メラトニンの分泌が妨げられて深い眠りに入りにくくなります。
しっかりと長時間眠ることも大切ですが、何よりもまず睡眠の質を高める生活を心がけましょう。

 

バスタイムで体を温める、アロマや音楽でリラックする、そしてできるだけ毎日の生活サイクルを整える。
すべてシミをなくすための大切な習慣です。
「寝る子は育つ」ならぬ、「寝る子は美肌」というわけですね。

 

ストレスでシミが増える原因は?

体内からシミを作り出すもう一つの大きな原因が、ストレスです。
ストレスは様々な悪影響を体に与えますが、なぜシミまで増やしてしまうのでしょうか?

 

ストレスがシミを増やす理由は、大きく分けて2つあります。

 

自律神経の乱れ

一つ目は、自律神経の乱れです。
自律神経には交感神経と副交感神経の二つがある、というのはご存知でしょう。

 

交感神経は緊張と興奮を、副交感神経はリラックスと休息をつかさどっています。
ストレスがたまるとこの二つのバランスが崩れ、交感神経が活発になって体は興奮状態に偏ってしまいます。

 

睡眠が肌を作ると説明しましたが、交感神経が優位の状態が続くと当然睡眠の質は落ちてターンオーバーが乱れてしまいます。

 

また、交感神経の活性化によって脳からは副腎皮質ホルモンが分泌され、このホルモンの刺激でメラノサイトが活性化して、メラニンが盛んに作られることになります。

 

活性酸素の発生

もう一つ、ストレスによってシミが増える原因が活性酸素の発生です。

 

最近では老化の原因として取り上げられることが増えて注目が集まっている活性酸素ですが、当然肌の老化にも大きな影響を与えます。
肌細胞を傷つけてさまざまな炎症を引き起こし、保湿力の低下やターンオーバーの乱れの原因となります。

 

ホルモンバランスの乱れ

3つ目の原因は女性にとって重要な問題、ホルモンバランスの乱れです。

 

ストレスを溜めない、というのは意外と難しいものです。
自分に合ったストレス解消方法を見つけて、毎日リセットできるように心がけることがとても大切です。

 

女医から一言

ストレスによってホルモンバランスが崩れることも、肌のターンオーバーを遅らせてシミを作る原因になってしまいます。


 

ストレスを溜めない、というのは意外と難しいものです。
自分に合ったストレス解消方法を見つけて、毎日リセットできるように心がけることがとても大切です。

 

お風呂にゆっくり入る、軽い運動をするなどの血行を良くする行動は、ストレス解消に大きな効果があります。
すべてを忘れて好きなことに没頭する時間を作るのも良い方法ですね。

 

身近にありながら意外と見えにくいシミの原因、ストレスを上手に発散できるようになってください。

 

食事を見直してシミを減らそう!

 

 

シミを取る生活習慣の最後の一つは、毎日の食生活の改善です。
ビタミンCがお肌に良いことは昔からよく知られていますが、シミを防ぎできてしまったシミを少しでも早く消すための食べ物は、他にもたくさんあります。肌に良い栄養素を知って、食生活から美肌を目指しましょう。

 

シミを予防する食べ物・栄養素は?

まずはシミの原因になるメラニンを作りにくく、貯めにくくする食べ物です。

 

  • ビタミンA(緑黄色野菜・レバー・牛乳・卵黄 など)
  • ビタミンC(淡色野菜・フルーツ・ゴーヤ など)
  • セラミド(こんにゃく芋・大豆・米ぬか・牛乳 など)
  • リコピン(トマト・柿・ニンジン など) 

 

ビタミンAやその元となるβカロテン、ビタミンCには、メラニン色素の生成を阻害する働きがあります。
特にビタミンCはメラニンを作らせるチロシナーゼの働きを抑えるため、シミ取りクリームにも良く含まれている成分です。

 

セラミドはメラニンの生産を抑えるだけでなく、紫外線などの外部刺激から肌を守ります。
ターンオーバーを整える力もあるので、大豆製品を積極的にとるのは美肌作りにとても有効です。

 

トマトに多く含まれることで知られるリコピンは、活性酸素によるダメージを軽減する力を持っています。

 

これらの食品はいずれも、シミが作られる原因を根本から防いでくれる重要な栄養素です。毎日の食生活に積極的に取り入れて、シミの元を絶ちましょう。

 

肌の再生を促す食べ物・栄養素は?

肌のターンオーバーを整えて、一日も早くシミが消えるのをサポートしてくれる食品にはこんなものがあります。

 

  • メチオニン(牛肉・羊肉・鶏肉・マグロ・乳製品 など)
  • ビタミンE(アボカド・ナッツ類・ほうれん草・うなぎ など)
  • ビタミンB群(レバー・納豆・豚赤身肉・ニンジン・イチジク など)

 

メチオニンは、体内で美白成分で有名な「L-システイン」に変化する栄養素です。
メラニンの生成を抑えるだけでなく角質層に溜まったメラニン色素を排出する作用があり、積極的に取り入れたいものの一つです。

 

ビタミンE、ビタミンB群は、肌の代謝力をアップさせる栄養素です。
内臓の活性化とも密接な関係があり、血液の循環や細胞の生まれ変わりにはなくてはならないので、美白だけでなく美しく健康な肌を作るために、毎日しっかりととるようにこころがけましょう。

 

シミを増やしてしまう食生活とは?

 

シミの予防やシミ取りに効果的な栄養素を押さえたら、シミを作りやすくするNG食品についても触れておきましょう。
日常的にこんなものばかり食べている人は、注意が必要です。

 

  • 白砂糖(上白糖・甘いドリンク・お菓子 など)
  • 脂質(肉の脂身・揚げ物・焼き菓子・スナック菓子 など)
  • お酒
  • たばこ

 

砂糖がシミの原因になると言われても、今一つピンと来ないかもしれません。

 

食用の糖には多くの種類がありますが、特に問題なのが精製されてミネラルなどが取り去られた真っ白の砂糖です。
白砂糖は、体内で分解されるときに多くのビタミンとミネラルを必要とします。その結果ターンオーバーを妨げて、シミが角質層に浮かび上がったまま定着しやすくしてしまいます。

 

女医から一言

糖質は、肌のたんぱく質を劣化させるということがわかっています。シミだけではなく、くすみやたるみの原因にもなるので、過剰な糖分の摂取は控えるようにしましょう。


 

見た目ではわかりにくいですが、甘い清涼飲料水や市販のお菓子には大量の白砂糖が使われています。
何気なく買って口にするものも、シミの原因になってしまっているかもしれませんね。

 

脂質のとりすぎは、シミに関わらず美容を気にする女性なら敏感にならざるをえない問題です。
脂質がシミに良くないのは、体内で抗酸化物質を大量に消費してしまうから。

 

シミの大敵である活性酸素の分解能力が落ちるため、いつまでも消えにくいシミが肌に残ることになってしまいます。
特にスナック菓子や焼き菓子が大好きな人は、白砂糖と脂質のダブルパンチを肌に受け続けていることを意識してください。

 

お酒とたばこは、厳密には食生活とは少し違いますが、シミの大きな原因なので取り上げました。

 

お酒に含まれるアルコールは、血流や代謝のバランスを崩してむくみを招き、肌のターンオーバーにも大きな影響を与える有害な物質です。
また肌の土台となる大切なコラーゲンやエラスチンの生産を妨げる作用もあるため、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう。

 

たばこが肌に悪影響なのは言うまでもありません。
たばこを吸うと、体内では肌を酸化させる活性酸素が大量に発生します。

 

また、活性酸素の除去のためにビタミンCが消費され、肌の再生にも大きな影響を与えます。
シミを気にしているならまず真っ先にやめるべき悪習が喫煙、と言っても過言ではないのです。

 

シミ取り生活で明るい肌を取り戻そう

シミはきわめて自然な体の反応であり、私たちの命を守るための仕組みのあまりもの、という側面があります。
だからって、顔に目立つシミがあるなんてどうしても耐えられない!というのも女性ならあたりまえですよね。
老けて見えるイヤなシミ、一日も早くなくしてスッキリした笑顔で暮らすために、今日からシミ取り生活を始めましょう


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